手作り キャットタワー






制作理由

うちの猫の為にキャットタワーを作ろうと思ったから。(そのままでごめん)


既製品は大げさなモノが多いし、価格が、、、(これが一番の理由)

消耗品なので、手作りしたほうが惜しげが無くていいしな。

それに作るのは楽しいからな。(これはすこーし強がり)


ネットにはかっこいいキャットタワーの写真がいくらでもある。(自作派も購入派も、皆さんのはホントにカッコイイぜ)

ふんだんに使われた材料を羨ましく眺めるが、俺は俺。

貧乏工作のこの作り方は自己流だ。


とりあえず、お金を一円も使わずに完成させる事を目標にして(無理だろ)、スタート。

工作は、なるべくお金をかけないように作るのが基本だぜ。

家にあるもので、なるべくな。


今回は紙で作ろうと思う。

新聞粘土で作るのが強度的には最高なんだろうが、手軽さと軽さと、そこそこの強度もあると言う事でダンボールで作る事にした。


それにダンボールなら手元にいっぱいあるしね。

先ず腕ホドの太さにダンボールを巻いた。

巻き終わりを木工ボンドで接着。


長いの、短いの。

適当に5−6本作った。

(R) (C) BiZEN スタジオこゆき 2006

ボンドが乾くまではセロハンテープで止めておいた。

もっといい方法ないもんか。

セロハンテープがもったいないぜ。

ダンボールを巻くのは案外難しい。

裏面をキズつけておくとまきやすくなるが、強度が落ちるのでホドホドにする。

ただ、巻き始めと巻き終わり部分はしっかりキズつけておくと作業がしやすい。

つまり、巻き始めが楽だし、終わりのボンドも噛みやすい。


強度が必要なところには絶対してなならない。

断面の様子。

如何に適当な工作かがよくわかるな。

ここで大切なのはテキトーに巻く事。

バカ正直に芯から隙間の開かないようにギューっと巻いてしまうと案外弱い支柱になってしまう。

重量ばかりが増えて弱い、、、これでは本末転倒だ。

ダンボールの折れた角が、ガッと他の面に当たっている方が強くなる。


この写真の3本の中では、左のが一番軽くて強い。

さあ、連結するのだが、準備として使用済みの割り箸でも刺しておく。

強度には何の関係もないが、位置がずれにくくなるという利点がある。


部品の太さや、連結時の断面の噛み合わせを考えて順番を決めた。

色んなダンボール箱の種類をまぜたから、長さを始め、何やかんやがマチマチ。

ここで天井までの高さも考慮して全体の長さを適当に調整した。

こんな感じで連結していく。

割り箸に付いたボンドだけではもちろん連結なんかできない、くっつかない。

ブラブラのグラグラ。

割り箸は元々その為のモノではないのだ。

ここで、連結作業その2。

連結部を包むようにダンボールを巻いた。

一気に強度が上がる。

ここでは巻き終わりだけでなく、所々にボンドを使うと強くなる。

木工ボンドがもったいないが、ここはケチらない事にする。

5本全部を連結した状態。

心材なんか使わなくても十分真っすぐに仕上がる。

太さは一回り太くなって、強度はびっくりするホドしっかりしてくる。

∅80x2400ってところか。

次に足場を作った。

3枚のダンボールを接着するとちょうどいい厚さになった。

その場合、強度を出すためにダンボールの目というか筋を120度づつずらした。

それを3セット。


先ず3つの足場で十分だと思ったが、使用者がまだ若干3ヶ月の仔猫なので後で2つ増やした。

足場の受け。

これもダンボール3枚で強度をだした。

それを3セット。


まあ、あとで2つ増やしたのだが。

さっき作った足場に穴をあけた。

支柱を通す為だ。

穴は大きすぎないように、でも神経質にならなくてもよい。

これがダンボールの良いところだ。

少々の寸法の違いは『ギュッギュー』とねじ込めるのだ。

しかも、それが強度を増す事に一役買ってたりするのである。

足場を支柱にねじ込んだ。

ボンドいらねえんじゃねえか、ってぐらいしっかりはまった。

ここぞ!と思う高さに(仔猫の跳躍力も考えて)足場を接着する。

受けも接着。

ダンボールの穴や隙間をふさいで行く。

立派な紙でなくても、新聞紙で十分。

この過程は強度の為にするわけじゃない。

色を塗った時、すこしでも奇麗に仕上げる為にするのだ。

しかもこの作業、かなり面倒くさい。

お気に入りのBGMとビールを準備してから(これが大切)はじめようとした。

が、炭水化物摂取量が気になってるのでワインにしといた(RACCOLT最高!)

水で薄めた木工ボンドとハケと新聞紙、サッサッサッと。


お金がたくさんあれば、コーキングとかパテで埋めていくと良いとも思ったが。

せっかくここまで貧乏工作してきたんだ、新聞紙でやった。

それに、その方が軽く仕上がるしな。

新聞紙で包まれたキャットタワー。

ここまで来ても、全重量は驚くほど軽い。

天板と床板を作る。

その辺にころがってた元本棚の棚。

切り抜いて、大(床)と小(天)の2枚を準備。

ジグソーでアッと言う間の仕事。

木工ヤスリとペーパーで角を取る。

表面は200番ぐらいまでで仕上げておいた。

床板にも天板にも中心に穴をあけた。

捨てるモップの柄か何かを差し込む為だ。

床のほうはモップの柄を500mmほどの長さに切って、板にねじ込んで接着。

天板のほうは300mmほど。


それをキャットタワーの本体、つまり支柱に上と下から差し込むわけだ。

天板も床板も差し込んで、自立したタワー。

手元にあった白い色を塗った。

室内外用のペンキが最高なんだろうけど、なんでもいい。

さっさと塗って、乾くまでほっとく。

IKEAに1枚60円というドアマットが売ってあったので、それを入手。

カッターで切って足場に接着。

これで仔猫でもツメがかかるので安心だ。

一番天井に近い足場は直径400mm。

ここで寛いでもらおうというのが狙い。

そこで、ここだけは奮発して本物の羊毛を買った。

1000円也。

丸くカットして接着。

本当は毛皮の下に厚さ10mmのスポンジを入れるハズだったが、

タワー2号に使う為に今回はケチってしまった。

ゴメンな、なみちゃん。


うちのねこの名は『なみ』だ。

天板と床板も黒の絵の具で塗って、乾いてからニスを塗った。

ニスは薄ーく二回だけ。

本来ならペーパーかけながらもう数回塗るところだが、手を抜いてしまった。

完成

見事なドラゴンズカラー。

ドラゴンズと言えば谷繁選手兼任監督。

みんなで激務の背番号27を応援しようぜ!

床板の下にゴム、天板と支柱の間に楔。

これで完璧。

出来上がってみて、次に生かせる反省点がかなり出た。

勉強になった。

次は間違いなくもっといいものが出来る。


ただ、仕上がりや作業工程の簡素化云々だけじゃなくて、猫が満足するモノになるかは別問題で、その事のほうが大切だ。

それに関しては、このタワーを使う様子を見て次のタワーを考えようと思う。


本来は、爪でガッガッガッと登る、支柱だけのやつが欲しい。

そんなのは麻が巻いてあるのがスタンダードだが、悪い麻だとアッと言う間に切れてほどけてくる。

どうしようかなあ、これだけは買った方が安くなりそうだなあ。


完全室内猫の必要と欲求を満たすタワー、難しいよな。

猫の性格にもよるしな。

爪で登りたい子なのか、ジャンプが好きな子なのか。

狭いところが落ち着くのか、見下ろせる所がすきなのか。

写真機            けんぴ

制作               けんぴ

出演                なみ               

思った通り、このタワーの最上階はお気に入りになった様だ。

床から2メートルの高さだ、、、日中は大体ここにいる。

天井に近いと温かいのか、ダラーと伸びて寝ている。

寝ぼけて落ちないか心配になるぜ。



お金をかけないで作るというのは無理だった。

手持ちのものを使ったとはいえ、色もニスもボンドもワインも消費した。

それにドアマットに60円、毛皮に1000円も使った。

毛皮は本物でなくとも、イミテーションでもいいかも。


もっともっと安上がりにする方法はあるはずだが、俺にはこのへんが限界か。






おわり

自作キャットタワー2号は

 
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